松浦昌治
チームスプラッシュ(Splash)JGFA常任理事
10数年前から、新素材を使ったハイテクラインと鉛と錫の合金で出来た重いルアーの登場によって確立されてきたジギング(jigging)。
誰でもが大きい魚や旨い魚を手っ取り早く釣ることが出来るためかその人気も急上昇し、今や(ジギング)と言う釣法を知らない人は居ないでしょう。
ところがジギング船に乗っていると良くこんな事を言っている人が居ます。
「今日はジギングじゃ食わねえからキャスティングに変えよう」と言ってジグをキャストする人。ところがこれは全くの間違いで(ジギング)とはジグ(jig)を使った釣りであれば全てジギングと言います。
近年盛んに行われている、船からPEラインを使って重いジグを押し込みしゃくり上げるジギングの正しい呼び方は、オフショア(沖)バーティカル(垂直)ジギングと言います。又はジグを一旦海底まで落とすことからオフショアボトムジギングと言うのが正しい呼び方なのです。
元々ジギング(jigging)に使うジグ(jig)とは塊を意味する物で、広く言えばメタルルアーの類に属します。メタルルアーとは(メタル)すなわち金属を意味し、スプーンやスピナー、それにジグスピナーやスプーンプラグもこれに含まれます。
当然今流行りの重いジグもメタルルアーに含まれますが中には(メタルジグ)と呼ぶ人もあります。
要は100gを越える重い金属ルアーだけがジグではないと言う事です。事実バスフィッシングで多用されるルアーにジグ&ポーク、あるいはジグ&ピッグと呼ばれる大変威力のあるルアーがありますが、このジグ&ポークのジグ(JIG)とはフックの先端が鉛で出来ていてそのフック事態を(JIG HEAD)と呼びます。そしてそのジグヘッドに、豚の皮を薬品処理した物を付けて使うためこの呼び名があるわけです。
そもそもジギング(jigging)とは日本で生まれた言葉ではなく、かなり昔からスポーツフィッシングの先進国アメリカやカナダそれにヨーロッパ(北欧)で使われていたようです。1970年にアメリカで出版されたfresh water fishing(ミルトロスコー著)の中にworming and jigging for bassと言う章があります。1970年当時日本ではジギングどころかソルトウオータールアーでさえ認知されていなかった時代の本です。その中に既にジギング(jigging) と言う単語があり、ジグヘッドにフェザー(動物の毛)を付けたいわゆる(フェザージグ)で流れの速い川底をトレースし、グッドサイズのスモールマウスバスを釣るメソッドのことをジギングと(jigging)解説しています。
又、アメリカの釣り雑誌sports anglerには、岸からブルーフィッシュを釣る最も有効な手段として3/4オンス程度のメタルジグをキャストしジャークしてバイトさせるテクニックをジギング(jigging)として紹介しています。又 面白いところではあのアンバサダーで超有名なスゥェーデンのABU社が1974年に発行した総合カタログ(tight line)にアイスフィッシング用ジグとして昨今日本で流行している左右対称ジグを載せています。アイスフィッシング(ice fishing)とはその名の通り湖に張った氷に穴を開けメタルジグを押し込みパイクやバーッボト等を釣るわけで、釣り方は全くバーチカルジギングと言えます。ただし氷の上からなのでオフショアと言えるのかどうか?(笑)
アメリカの事例が続きましたが、なんと日本にも古来からジギングという釣り方が存在していたのです。日本には伝統的釣法と言われる江戸前の釣りと言うのがあり、今でも東京湾では一部この伝統的釣法が残っています。その中で磨いた鉛に針を付けシャクリながらスズキを狙うカッタクリと言う釣法がありますがこれこそが日本に古くから伝わる元祖バーティカルジギングと言えるでしょう。
一言にジギング(jigging)といてもこれ程様々なメソッドや対象魚がある事が判っていただけたでしょうか?中には「こんな知識知っていたからってどうなるの?」と言う人もおられると思いますが、大切なことはその釣りに対しての正しい認識と知識を持つことで、その釣りを一層楽しく、より奥深い遊びへとつなげる事ではないでしょうか。
チームスプラッシュ(Splash)JGFA常任理事
10数年前から、新素材を使ったハイテクラインと鉛と錫の合金で出来た重いルアーの登場によって確立されてきたジギング(jigging)。
誰でもが大きい魚や旨い魚を手っ取り早く釣ることが出来るためかその人気も急上昇し、今や(ジギング)と言う釣法を知らない人は居ないでしょう。
ところがジギング船に乗っていると良くこんな事を言っている人が居ます。
「今日はジギングじゃ食わねえからキャスティングに変えよう」と言ってジグをキャストする人。ところがこれは全くの間違いで(ジギング)とはジグ(jig)を使った釣りであれば全てジギングと言います。
近年盛んに行われている、船からPEラインを使って重いジグを押し込みしゃくり上げるジギングの正しい呼び方は、オフショア(沖)バーティカル(垂直)ジギングと言います。又はジグを一旦海底まで落とすことからオフショアボトムジギングと言うのが正しい呼び方なのです。
元々ジギング(jigging)に使うジグ(jig)とは塊を意味する物で、広く言えばメタルルアーの類に属します。メタルルアーとは(メタル)すなわち金属を意味し、スプーンやスピナー、それにジグスピナーやスプーンプラグもこれに含まれます。
当然今流行りの重いジグもメタルルアーに含まれますが中には(メタルジグ)と呼ぶ人もあります。
要は100gを越える重い金属ルアーだけがジグではないと言う事です。事実バスフィッシングで多用されるルアーにジグ&ポーク、あるいはジグ&ピッグと呼ばれる大変威力のあるルアーがありますが、このジグ&ポークのジグ(JIG)とはフックの先端が鉛で出来ていてそのフック事態を(JIG HEAD)と呼びます。そしてそのジグヘッドに、豚の皮を薬品処理した物を付けて使うためこの呼び名があるわけです。
そもそもジギング(jigging)とは日本で生まれた言葉ではなく、かなり昔からスポーツフィッシングの先進国アメリカやカナダそれにヨーロッパ(北欧)で使われていたようです。1970年にアメリカで出版されたfresh water fishing(ミルトロスコー著)の中にworming and jigging for bassと言う章があります。1970年当時日本ではジギングどころかソルトウオータールアーでさえ認知されていなかった時代の本です。その中に既にジギング(jigging) と言う単語があり、ジグヘッドにフェザー(動物の毛)を付けたいわゆる(フェザージグ)で流れの速い川底をトレースし、グッドサイズのスモールマウスバスを釣るメソッドのことをジギングと(jigging)解説しています。
又、アメリカの釣り雑誌sports anglerには、岸からブルーフィッシュを釣る最も有効な手段として3/4オンス程度のメタルジグをキャストしジャークしてバイトさせるテクニックをジギング(jigging)として紹介しています。又 面白いところではあのアンバサダーで超有名なスゥェーデンのABU社が1974年に発行した総合カタログ(tight line)にアイスフィッシング用ジグとして昨今日本で流行している左右対称ジグを載せています。アイスフィッシング(ice fishing)とはその名の通り湖に張った氷に穴を開けメタルジグを押し込みパイクやバーッボト等を釣るわけで、釣り方は全くバーチカルジギングと言えます。ただし氷の上からなのでオフショアと言えるのかどうか?(笑)
アメリカの事例が続きましたが、なんと日本にも古来からジギングという釣り方が存在していたのです。日本には伝統的釣法と言われる江戸前の釣りと言うのがあり、今でも東京湾では一部この伝統的釣法が残っています。その中で磨いた鉛に針を付けシャクリながらスズキを狙うカッタクリと言う釣法がありますがこれこそが日本に古くから伝わる元祖バーティカルジギングと言えるでしょう。
一言にジギング(jigging)といてもこれ程様々なメソッドや対象魚がある事が判っていただけたでしょうか?中には「こんな知識知っていたからってどうなるの?」と言う人もおられると思いますが、大切なことはその釣りに対しての正しい認識と知識を持つことで、その釣りを一層楽しく、より奥深い遊びへとつなげる事ではないでしょうか。